こんにちは、D課長です!
今回からは、第2章「計画」を作り込む の 『ギャップを明らかにする』 について解説していきます!それではどうぞ!
この記事は、次のような人におすすめです!
・「すべき目標」を立てるプロセスを知りたい
・「固い目標」をどのように立てるか知りたい
目次
1 ギャップを明らかにする方程式
「すべき目標」とは、ぜひとも達成したい数値目標であり、その達成に向けて最初に行うべきは「固い見込み」を明らかにすることです。
この「固い見込み」とは、通常の仕事を続ける場合に予測される数値実績を指します。
したがって、「すべき目標」が設定され、かつ「固い見込み」が確認できれば、次の数式が成り立ちます。
「すべき目標」-「固い見込み」=「ギャップ」
この「ギャップ」は、現時点では不明な数値の達成に必要な差を示しており、したがって「すべき目標」を達成するために、このギャップを埋める計画を策定する必要があります。
2 「固い見込み」は高すぎても低すぎてもいけない
まず、「固い見込み」の精度を極力高めることが重要であり、この数値を達成しなければ「すべき目標」を達成できない可能性があることに注意が必要です。
一方で、「固い見込み」を過度に低く見積もることもまた問題で、ギャップを大きくし、必要以上に困難な計画を策定しまうことになりかねません。
高い「すべき目標」を設定している状況で、「固い見込み」を過度に低く見積もると、ギャップが拡大し、現場の士気に悪影響を及ぼす可能性があるため、バランスを取ることが大切です。
3 ギャップの「見える化」が方策立案につながる
「固い見込み」を正確に読み込むために、ビジネスの性質に応じた方法を選択します。
例えば、販売系の店舗ビジネスでは稼働日数に基づく「固い見込み」を考慮し、営業系のビジネスでは過去の顧客からのデータをもとに「固い見込み」を計算します。
100%の精度を要求するのは難しいかもしれませんが、経験を積むことで精度を向上させることが可能です。
このように「固い見込み」を詳細に分析し、ギャップを明確にすることで、「ギャップを埋めるために何をすべきか?」という具体的な戦略を立案する段階に進むことができます。
4 まとめ
以上、「計画」を作り込む の 『ギャップを明らかにする』についての解説でした!
それでは今回の内容を振り返ります。
[まとめ]
- ギャップを明らかにすることで、何をすればよいかが分かるようになる。
- 固い目標は、精度が重要。ビジネスの性質に合わせて、データからより正確に算出できるようにしておこう。
2012年の「これだけ!PDCA」(すばる舎リンケージ)を皮切りに、2014年「PDCAが面白いほどできる本」(KADOKAWA)、2016年「PDCAの教科書」(マイナビ)、2017年「マンガでやさしくわかるPDCA」(日本能率協会マネジメントセンター)、2018年はPDCAをテーマとした5冊目の本として「最強のPDCA」(ナツメ社)を出版。
「PDCAを回せる組織はすべからく成長できる」という持論のもとに作り上げた『PDCA浸透プログラム』は、「PDCAを回せない」個々の企業がそれぞれ抱えている問題の本質に正確に切り込んでいくプロセスを特長としており、企業規模、業種業態を問わず、様々な企業に採用されている。