こんにちは、D課長です!
今回からは、第2章「計画」を作り込む の 『「目的」を自分の言葉にする』 について解説していきます!それではどうぞ!
この記事は、次のような人におすすめです!
・事業の目的の浸透度がバラバラでPDCAサイクルが回りづらい
・おのずとPDCAサイクルが回る土壌を作っておきたい
目次
1 お題目として唱えているのはもったいない
会社でビジョンがないと思われる場合でも、経営理念や社是・社訓など、別の言葉で会社の目的を表現するものが存在するはずです。
これらの言葉は、事業展開の目的や目標を示しており、PDCAサイクルの大前提となるものです。
しかし、これらの言葉が存在していても、従業員がそれを単なる言葉として受け取り、実際に理解していないケースがよく見受けられます。
例えば、朝礼や会議で唱和したり確認したりしても、それが単なるお題目に過ぎず、実際の行動につながっていないことがあり、このような状態は非常にもったいないと言えるでしょう。
2 ありふれた言葉に秘められた思い
企業の目的は、一般的でありふれた言葉で表現されることが多いかもしれません。
しかし、これらの言葉には深い背景があり、ビジョンや経営理念の策定過程では、社内のメンバーが創業者の意図や難題の克服、会社選択の理由、感動的瞬間などを共有し、共感できる目的に絞るための熱い議論が行われたのちに作られるものなのです。
結果として、シンプルでありふれた言葉に集約されることもありますが、その言葉に至る過程や込められた思いを大切にし、それを自らの理解と行動に反映させることが重要です。
3 自分の言葉で語ることでメンバー全員に伝わる
ヤマト運輸では、宅急便サービスのセールスドライバーが日常の顧客との接触から得た感動的な経験を共有するためにムービーを作成し、定期的な共有の場を設けています。
これは、「ヤマトは我なり」という社訓を浸透させるための取り組みです。
自身が共感し理解できる形で会社の目的を捉え、それを自分の言葉で表現できることが重要であると示唆されています。
4 まとめ
以上、「計画」を作り込む の 『「目的」を自分の言葉にする』についての解説でした!
それでは今回の内容を振り返ります。
[まとめ]
- 「経営理念」「社是・社訓」「ビジョン」は事業展開の目的を示しており、PDCAサイクルの大前提となるもの
- メンバー全員が「目的」を共有できるように自分の言葉で語れるようにしておく必要がある
2012年の「これだけ!PDCA」(すばる舎リンケージ)を皮切りに、2014年「PDCAが面白いほどできる本」(KADOKAWA)、2016年「PDCAの教科書」(マイナビ)、2017年「マンガでやさしくわかるPDCA」(日本能率協会マネジメントセンター)、2018年はPDCAをテーマとした5冊目の本として「最強のPDCA」(ナツメ社)を出版。
「PDCAを回せる組織はすべからく成長できる」という持論のもとに作り上げた『PDCA浸透プログラム』は、「PDCAを回せない」個々の企業がそれぞれ抱えている問題の本質に正確に切り込んでいくプロセスを特長としており、企業規模、業種業態を問わず、様々な企業に採用されている。