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生産性向上
日本の働き方改革は
進んでいるのでしょうか?
みなさんは、日本人の
年間労働時間をご存知ですか?
日本人の年間労働時間は、1990年に1人当たり2,031時間だったものが、2015年には1,719時間と、約312時間も減少しているようです。
しかし、“ブラック企業”あるいは“働き方改革”といったキーワードが一般化しているなかで、各企業の取り組みも一層加速化しているということなのかも知れませんが、ドイツと比較してみると、驚かされます。
ドイツは、1990年時点で1,578時間だった年間労働時間が2015年には1,371時間というデータが出ているのです。
日本が改善しているといっても、ドイツと比較すると348時間も多いことになります。
1日8時間で週40時間の労働時間だとすると、ドイツ人は8週間、つまり2ヶ月以上、日本人よりも多く休んでいることになります。
なぜ日本人は海外と比較して、
それほど働き方改革が進まないのか!?
日本企業の特徴を表す2つのキーワード
企業では“属人化”が放置されている
“属人化”というのは、仕事のやり方・進め方が“標準化”されていない状態をさしており、
結果として、アウトプット(成果物)の質あるいはスピードが人によってバラついてしまうことをいいます。
特定の人がやった方が“上手い”あるいは“速い”といった仕事は現実的にあるのかも知れませんが、
本来は誰がやっても最低限の質とスピードを発揮できるように“標準化”を進めなければ、組織としての生産性は絶対に上がりません。
しかしながら、もともと勤勉なことが強みにもなっている日本人は、個々人が「もっとこうした方が良いんじゃないか」と勝手に創意工夫したり、
「圧倒的に自分の方が速い」ことを誇りに思ったりすることが多々あり、“属人化”の放置があらゆる場面でみられます。
その結果、“名ばかりプレイングマネジャー”に
“標準化”していない状態では現場のマネジメントなど効きませんから、“プレイングマネジャー”的な役職についても、
その実態はプレーばかりということになってしまっているのです。
生産性1.3倍の向上は
当たり前にできる
アナログ的な改善で生産性1.3倍位の余地は普通にあります
“変化”を起こすことを考えたときに必要な視点があります。
それは、チャレンジングかつ明確な目標(ゴール)を設定することです。