CONSULTING
新規事業開発
既存事業はもはや頭打ちだから、
新規事業を立ち上げることが必要不可欠だ
このような声は、年々大きくなっているように感じます。
すでに、日本の人口が減少局面にはいっている現状の中、市場規模の拡大を想定しづらい業界で、
新規事業に対するニーズが高まるのは当然のことだと理解できます。
それでは、皆さんは新規事業をどのようにお考えでしょうか。
新規事業というと「全く異なる市場へ打って出る」ことを考えるかたが多いのではないでしょうか。
間違いではないですが、既存事業の延長線上も新規事業です。
「全く異なる市場へ打って出る」となったときに、専任でうまく人を充てていけるようなリソース(ヒト・モノ・カネ)が十分な企業は問題ないかもしれませんが、
既存の事業で手一杯になっている企業が多角化を目指すのはなかなか難しいのでないでしょうか。
自社のリソースによって、
新規事業の考え方を見直す
リソースが十分な企業は、新製品開発、新市場開拓、多角化といった選択でよいと思いますが、
リソースが不十分な企業は、新商品開発、新市場開拓といった既存事業の延長線上に存在する新規事業へのチャレンジの方が圧倒的に成功確率は高まります。
そのため、自社のリソースを考慮して、新規事業開発をしていく必要があります。
リソースが不十分で、新規事業開発を
検討している企業の新規事業開発ステップ
リソースが不十分な企業は、新規事業開発に向けて、まず既存事業の効率化からスタートする必要があります。
ここでの効率化とは、現状の7割のリソースで既存の事業を回していけるようなイメージです。
その後、新市場の開拓・新製品の開発を検討するステップになります。
リソースが十分で、
全く市場が異なる“飛び地”攻略の仕方
全く市場が異なる“いわゆる飛び地”を検討されている企業は、
“マーケットが成長しているのか”、“プレイヤーの動向は”といったことを調査されるのではないでしょうか。
ただ、調査したからといって、勝ち筋が見えず、なかなか意思決定が進めないのが実情ではないでしょうか。
“飛び地”を攻略する上では、
勝ち筋イメージが重要
そのため、“飛び地”を攻略するためには、現状参入しているモデルに対して
“どのように勝っていくか”という勝ち筋をイメージすることが重要になってきます。
勝ち筋を抽出する方法は2つ
勝ち筋を出していくには、大きく2つの方法があります。
1つは、自社に“天才かつ決断ができる人材がいる”場合です。
アップルのスティーブ・ジョブズやソフトバンクの孫正義がこの人材に当たりますが、
このような人材が、いる場合は、自ら勝ち筋をイメージし、さらに決断もできる立場ということで“飛び地”を攻略していきます。
もう一つは、自社の英知を結集することです。「うちには、天才という人材がいない」という場合には、
一人で考えるのではなく、複数人の英知を結集させ、勝ち筋イメージを出していくことができます。
英知を結集させるための
ディスカッション術
今の自分の立場で
発言をしない
「複数人で集まっても、なかなか勝ち筋が見えない」という風に思われている方もいるのではないでしょうか。
実は、脳の使い方少し変えるだけで、いろいろな方向から勝ち筋が見えてきます。
日頃、会議を開いた場合、今の自分の立場から発言することが当たり前のようになっていると思いますが、実はこれが勝ち筋をイメージできない原因です。
今の自分の立場を気にせずに、意見を出し合うことで“英知を結集する”ことができるので、是非試してみてください。