こんにちは、D課長です!
今回は、第1章「PDCAが回らない6つの理由」の 『「計画」を作り込む時間がとれないから』 について解説していきます!それではどうぞ!
この記事は、次のような人におすすめです!
・時間がないことを言い訳に計画を作り込めていない
・毎年同じような計画の焼き直しになっている
目次
1 焼き直しの計画では役に立たない
多くの企業の場合、今期の終了月に近づいて、ようやく来期の計画作成が要請され、各部門のリーダーが急いでそれに着手することが一般的です。
通常、決算時期は忙しい時期で、特に売上を担当する営業や販売部門は、今期の目標達成に注力しており、来期の計画作成は後回しにされがちです。
それにもかかわらず、組織全体としての締切があるため、急いで作ろうとするあまり、やむなく「今期提出した計画の焼き直しのようなもの」を作成しているケースも少なくありません。
このような状況で提出される計画が、PDCAサイクルの大前提である「綿密に練られた計画」とは程遠いものとなるのは明らかです。
2 全社的な方針に基づいて自部門の役割が決まる
焼き直しの計画となってしまう現象の要因は現場のリーダーだけではありません。
会社としても来期方針が早く明示されて、各部門が果たすべき役割を明確にする必要がありますが、これらを早い段階で方針を示すためには、まず今期の総括が必要です。
余裕を持ったスケジュールを組むことも難しく、早く始めることも難しいとなれば、解決策を見つけるのは難しくなります。
3 現場の来期計画はしっかり作り込む
会社の締め切りに追われて粗い計画しか出せないとしても、現場のPDCAサイクルを維持するためには、きちんとした来期計画を作り上げるべきです。
ところが粗い計画でも現場は動くためなかなか気づくことはできませんが、PDCAを回すという本懐は遂げられません。
計画作成の時間は確保できることに気付き、計画に真摯に向き合うことが重要です。
とにかく一度、時間の制約を言い訳にせず、納得のいく「完成形」の計画を作成しましょう。
4 まとめ
以上、「PDCAが回らない6つの理由」の 『「計画」を作り込む時間がとれないから』についての解説でした!
それでは今回の内容を振り返ります。
[まとめ]
- 焼き直した計画でも現場は回るが、PDCAは永久に回らない
- PDCAを回すためには、一度計画をしっかり作り込まなければならない
2012年の「これだけ!PDCA」(すばる舎リンケージ)を皮切りに、2014年「PDCAが面白いほどできる本」(KADOKAWA)、2016年「PDCAの教科書」(マイナビ)、2017年「マンガでやさしくわかるPDCA」(日本能率協会マネジメントセンター)、2018年はPDCAをテーマとした5冊目の本として「最強のPDCA」(ナツメ社)を出版。
「PDCAを回せる組織はすべからく成長できる」という持論のもとに作り上げた『PDCA浸透プログラム』は、「PDCAを回せない」個々の企業がそれぞれ抱えている問題の本質に正確に切り込んでいくプロセスを特長としており、企業規模、業種業態を問わず、様々な企業に採用されている。