こんにちは、D課長です!
今回は、第1章「PDCAが回らない6つの理由」の 『「目的」を見失ってしまったから』 について解説していきます!それではどうぞ!
この記事は、次のような人におすすめです!
・高い目標を立てたが、部下のやる気がさがってしまった
・幹部陣とそれ以外の社員で目標に対する取り組み方に差がある
目次
1 高い目標を立てる前に考えること
企業を成長させるうえで、高い目標を設定すること自体は非常に重要です。
しかし、その際にはリスクが伴います。
例えば、経営陣やリーダーが根拠なく高い目標を設定すると、行動する前から、現場の社員からは達成不可能だとの不満が出る可能性があります。
意図や根拠を示して高い目標を立てることは簡単なことではなく、慎重な考慮が必要なのです。
2 困難だからこそ、やりがいがある
PDCAを回すことはビジネスの基本ではありますが、じつはそのスタートラインに立つことこそがまずは大切で、かつ難しいものです。
高い目標を理解させるためには、「なぜその目標を達成する必要があるのか?」という目的を最初に共有する必要があります。
目的が明確でなければがPDCAを回すことが難しくなります。
一方で、成功の先にあるメリットが明確な場合、困難でも共に取り組む意欲がおのずと生まれてくるものなのです。
3 コミュニケーションをとり続けることが肝心
本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏の、まだ中小零細といわれるような規模の会社だった頃に、社員を前にしてミカン箱の上に立ち、「世界のホンダになろう」と宣言したのは有名なエピソードですが、まさにこれこそ目的をシンプルに言い表したものです。
目的は、目標と違って明確なゴールがあるものではありません。
「幸せになる」という目的にゴールがないことと同じで、会社に置き換えれば、「働きがいのある会社にする」といった目的のゴールのイメージを具体化することが重要です。
最も肝心なのは、明確なゴールがないため、常に社員間のコミュニケーションを通じて価値観を共有し、目的を見失わないことです。
4 まとめ
以上、「PDCAが回らない6つの理由」の 『「目的」を見失ってしまったから』についての解説でした!
それでは今回の内容を振り返ります。
[まとめ]
- 目的を共有して目標にチャレンジしよう
- 目的を見失わないように日頃のコミュニケーションを大事にしよう
次回は、『「計画」を作り込む時間が作れないから』についてお伝えしていきます。
2012年の「これだけ!PDCA」(すばる舎リンケージ)を皮切りに、2014年「PDCAが面白いほどできる本」(KADOKAWA)、2016年「PDCAの教科書」(マイナビ)、2017年「マンガでやさしくわかるPDCA」(日本能率協会マネジメントセンター)、2018年はPDCAをテーマとした5冊目の本として「最強のPDCA」(ナツメ社)を出版。
「PDCAを回せる組織はすべからく成長できる」という持論のもとに作り上げた『PDCA浸透プログラム』は、「PDCAを回せない」個々の企業がそれぞれ抱えている問題の本質に正確に切り込んでいくプロセスを特長としており、企業規模、業種業態を問わず、様々な企業に採用されている。