こんにちは、D課長です!
数多くの会社が取り入れている「PDCA」。
「リーダーになったから目標達成のためにPDCAを回さないと」と思っている人や「PDCAってよく聞くんだけど、ちゃんと勉強してみたい」と思っている人は多いのではないのでしょうか。
そこで、この記事では弊社代表の川原の書籍「これだけ!PDCA」のポイントを解説します!
この記事は、次のような人におすすめです!
・PDCAの概要を知りたい
・PDCAのポイントをかいつまんで知りたい
・新任リーダーになって、目標達成のためにPDCAを取り入れたい
巷でのPDCAの考え方とは、少し異なってくるかもしれません。
この記事を読んで、PDCAの考え方について理解し、企業運営、チーム運営に活かしていきましょう!
それではどうぞ!
目次
そもそもPDCAとは?
PDCAとは、Plan・Do・Check・Actionの頭文字をとったものです。
Plan(計画を立てる)→DO(実行する)→Check(実行した結果を評価する)→Action(うまくいっていないところを改善する)というサイクルを回していくこと、これまで以上の成果を出すことができるという考え方です。
Plan | 計画を立てる |
Do | 実行する |
Check | 実行した結果を評価する |
Action | うまくいっていないところを改善する |
「なーんだ。当たり前のことじゃないか」と思った人が多いんじゃないでしょうか。
そうなんです。これは、何も新しい考え方ではありません。
そんな当たり前の考え方が書いてある「これだけ!PDCA」ですが、おかげさまでなんと18万部以上の販売部数となりました。一般的なビジネス書の場合、ヒットは数千部以上、大ヒットは2万~3万部以上、ベストセラーは10万部以上となる中で、ベストセラーの仲間入りを果たした書籍になります。
それでは、どのような内容がベストセラーになったのでしょうか。
なぜ、PDCAが回らないのか?
書籍の冒頭部分で、PDCAが回らない理由を言及しています。
どのような理由があるか、みてみましょう。
理由① | そもそも計画が作れていない |
理由② | 「計画らしきもの」になっている |
理由③ | 成果主義的な評価制度の弊害 |
・そもそも計画が作れていない
→前年と同じ数値目標を並べているだけで、「どうやって」達成するか行動レベルまで落とし込まれていない
・数値目標と販促・イベント予定などの表記のみの「計画らしきもの」になっている
→「何を」「誰が」「いつもでに」「どうやって」実行するのわからない
→決算の1~2か月前のタイミングで体裁を整えているだけ
→組織構造上、上層部でチェックするのは「何を」「いつまでに」だけで、現場レベルの「誰が」「いつまでに」をチェックしない
・成果主義的な評価制度の弊害
→目標達成度が評価に直結するため、達成できそうなことしか計画しない
→成果に時間がかかるものは、計画にいれないようにしてしまう
→部門連係など協力が必要なものは評価されにくいので、計画しない
以上のように、PDCAが回らない=企業が成長できなくなった理由は「新しい取組をしない、あるいはできない」状態にあります。
起点となる「P」が不十分では、P→D→C→Aが回るはずもありません。
そのため、PDCAを回すためには、「計画」そのものを作れていないという事実に気づくことが大切になります。
成長するリーダーからみる目標の組み立て方
皆さんは、このように目標を立てていませんか?
「今期は厳しい環境の中、何とか目標を達成することができたけど、来期はさらに厳しい状況になりそうだ。だから、チーム目標はこのまま現状維持で増やさずに、少しだけプラスして乗り切ろう」
このような「今の状態を維持するため」という思考がまさに、停滞するリーダーの考え方になります。
一方で、成長するリーダーは
「3年間かけて今のチームが拡大するための基盤を作るためには、3年後に〇〇億円ぐらいの業績を上げる組織になる必要がある。そのときに、チームメンバーは〇名程度必要だから、来期は少なくとも〇名必要。目標は今期より20%~30パーセント上げなければいけないけど、新しい仕掛けをしていけば不可能な話ではない。」
と「常に上を向いて挑戦していこう」という思考です。
「これからやりたいこと」「近い将来やるべきこと」から目標を組み立てるので、ゴールまでの距離がハッキリみえています。
目標達成は、会社との約束ですから「できる(=達成可能性の高い)目標」を設定して、しっかりと責任を果たす姿勢も大切ですが、成長スピードを加速させるためには「すべき目標」を設定し、そこに向かっていく姿勢が大切になります。
成長をするためのPDCAマネジメントで、リーダーに求められるのは「できる目標」と「すべき目標」の2つの視点を持ち、できる目標はそのまま実行し、すべき目標については実現可能な形でメンバーに示していくことです。
まとめ
以上、PDCAが回らない理由と成長させるためのリーダー目標の組み立て方の解説でした!
それでは、今回の内容を振り返ります。
[まとめ]
- PDCAは、Plan・Do・Check・Actionの頭文字をとったもの
- Plan(計画を立てる)→DO(実行する)→Check(実行した結果を評価する)→Action(うまくいっていないところを改善する)というサイクルを回していくこと
- PDCAが回らない理由①:そもそも計画が作れていない
- PDCAが回らない理由②:「計画らしきもの」になっている
- PDCAが回らない理由③:成果主義的な評価制度の弊害
- リーダーに求められるのは、「できる目標」と「すべき目標」の2つの視点を持つこと
PDCAを回すために、まずは回らない理由を理解しましょう!
次回は、Pのポイントについてお伝えしていきます。
2012年の「これだけ!PDCA」(すばる舎リンケージ)を皮切りに、2014年「PDCAが面白いほどできる本」(KADOKAWA)、2016年「PDCAの教科書」(マイナビ)、2017年「マンガでやさしくわかるPDCA」(日本能率協会マネジメントセンター)、2018年はPDCAをテーマとした5冊目の本として「最強のPDCA」(ナツメ社)を出版。
「PDCAを回せる組織はすべからく成長できる」という持論のもとに作り上げた『PDCA浸透プログラム』は、「PDCAを回せない」個々の企業がそれぞれ抱えている問題の本質に正確に切り込んでいくプロセスを特長としており、企業規模、業種業態を問わず、様々な企業に採用されている。