こんにちは、D課長です!
今回は、第1章「PDCAが回らない6つの理由」の 『「業績予測」=「目標」と考えているから』 について解説していきます!それではどうぞ!
この記事は、次のような人におすすめです!
・目標の立て方がわからない
・いつも変わらないやり方で目標を立ててしまっている
目次
1 「目標」の立て方を確認してみよう
P(計画)、D(実行)はできていて、C(評価)、A(改善)ができていない と思われがちだけれど、そもそもP(計画)が立てられていないことは前回のコラムで解説してきたとおりです。
このような状況に陥る原因として「目標の立て方」に問題があることが挙げられます。
例えば、年間目標を立てる際の作業をイメージすると、
・今期の最終的な着地はどのくらいの数字だろうか
・それを踏まえて、来期はどの目標はどのようにしようか
といった順で決めることが多いのではないでしょうか。
2 業績予測を目標と勘違いしていないか?
上記の手順で進めてしまった場合、往々にして以下の状態になります。
・今期の着地は〇億円前後に落ち着くだろう。この実績はよくやったほうではないか。
・市場はすでに安定期から衰退期に入っているし、景気がよくなる兆しもほとんど見られない。やはり、来期も〇億円前後の業績が限界だろう。とはいっても、目標が今期と同じとは言えないから、若干上積みしてヤル気は見せないといけないなあ。
このようにしてしまっては、ただの業績予測になってしまいます。
多くの方が、このような安牌な業績予測を目標を思い込んでいるのではないでしょうか?
3 外部環境に連動するなら「計画」なんて必要ない
市場規模や景気動向といった外部環境は考慮すべきですが、それに連動して自社の業績が上がらないという目標を立ててしまったら、「仕事のやり方はこれまで通りで何も変えない」と主張していることと変わりません。
つまり、目標を立てる際に、「今期と同じように仕事していればよい」ということが前提になっていないでしょうか?
この間違った目標の立て方こそが、PDCAを回せない大きな要因になっています。
PDCAは本来、成長をさせる仕組みであり、現状維持のまま行なうルーティーンワークのための仕組みではありません。
PDCAを回そうとするのであれば、まずこの考え方を正さないといけない事を覚えておきましょう。
4 まとめ
以上、「PDCAが回らない6つの理由」の 『「業績予測」=「目標」と考えているから』についての解説でした!
それでは今回の内容を振り返ります。
[まとめ]
- P(計画)ができていない理由は、「目標の立て方」が間違っているから
- 目標を立てるときは現状維持ではなく何かを変えて成長することを加味しよう
次回は、『「できる目標」を設定してしまうから』についてお伝えしていきます。
2012年の「これだけ!PDCA」(すばる舎リンケージ)を皮切りに、2014年「PDCAが面白いほどできる本」(KADOKAWA)、2016年「PDCAの教科書」(マイナビ)、2017年「マンガでやさしくわかるPDCA」(日本能率協会マネジメントセンター)、2018年はPDCAをテーマとした5冊目の本として「最強のPDCA」(ナツメ社)を出版。
「PDCAを回せる組織はすべからく成長できる」という持論のもとに作り上げた『PDCA浸透プログラム』は、「PDCAを回せない」個々の企業がそれぞれ抱えている問題の本質に正確に切り込んでいくプロセスを特長としており、企業規模、業種業態を問わず、様々な企業に採用されている。